Poster made with Touchdesigner TUTORIAL 001
90分ネタ
hr.icon
1. はじめに
本演習では、Javier Casadidio氏が公開しているポスターデザインのチュートリアルを利用する。
ポスターという平面デザインだが制作手法ではあるが、動的な映像の一場面を切り取る手法であり、静止画や動画含めた様々なビジュアルデザイン制作に応用できる手法となっている。
Windowsで開発されたチュートリアルなので、カスタムカラーパレットがうまく動作しない
全体的には機能するので内容理解には問題ない
https://gyazo.com/a1e13b6c44d2f69b96e5a37c14ac5368
https://gyazo.com/10b060a206f1ddf9cac0ec7f6068bb94
hr.icon
2. TouchDesignerの起動と準備
TouchDesignerを起動後、スタートアップオペレータは削除して、Paletteを閉じる。
https://gyazo.com/8849f702f97ceda9588109fc1ef6ce9f
hr.icon
以降、多数の手順がある。順を追って解説する。
3. Constant CHOP
2つの定数を作成する。
resw: 980
resh: 1280
https://gyazo.com/f5b5d6b1f72c1f3ac1a7afb78067743f
hr.icon
4. Noise TOP
Noise TOPを追加して、Noise TOPのCommonタブ > Resolutionに、先ほどのresw、reshをパラメータリンクする。
この方法により、複数のオペレータのResolution(解像度)を一括変更することが可能になる。
https://gyazo.com/4d00cd378d6b5f52820eab396b1d662f
Pixel Format: 32-bit float (RGBA)に変更する。
https://gyazo.com/a14c681adeff0de1f985f5993e193e0b
一般的は8bitよりも色数や階調の細かい表現が可能になる。PC負荷は高い。
8bit: 256色
16bit: 65,536色
32bit: 16,777,216色
Noise CHOPのNoiseタブで以下に設定する。
Type: Perlin4D (GPU)
Seed: 1
Period: 2
Harmonics: 1
Harmonic Spread: 4
Harmonic Gain: 0.15
Expornent: 0.8
Amplitude: 0.3
Offset: 0.5
https://gyazo.com/b5e0f2d38ed0c7f4f4594cda3d998524
Noise CHOPのTransformタブで以下を設定する。
Scale: 0.5, 2, 2
Translate 4Dパラメータをアニメーションさせる
左+を開いて、absTime.seconds/5を入力
https://gyazo.com/fbfd1c8a4e91e6d878d0747df98cfd70
hr.icon
5. Displace TOP
Displace TOPを追加する。
Displace TOPの2つの入力(Source Image, Displace Image)の両方にNoise TOPを接続する。
この手法により、流体的な表現が生まれる。
https://gyazo.com/930e5ffaf949b6ffaa35bf51fcdeb08e
hr.icon
6. Limit TOP
Limit TOPを追加して、Displace TOPの出力を接続する。
Quantizeタブを以下の設定にする。
Quantize Value: Floor
Value Step: 0.035
Value Offset: 1
これにより一時的にポスタリゼーション(階調を下げる表現)が生まれる。
https://gyazo.com/ee419d00fe42c388bb6ca257447bbb09
hr.icon
7. Blur TOP
Blur TOPを追加して、Limit TOPの出力を接続する。
Blurタブの以下を設定する。
Pre-Shrink: 4
Filter Size: 32
Limit TOPでポスタリゼーションして、Blur TOPでボカすことは一見意味のないことのように思えるが、パラメータによってそれぞれのバランスを調整することで、最終画像の微細な表現(凹凸感や滑らかさの濃淡)を調整するためのプロセスだと考えられる(私見)。
https://gyazo.com/6ae97ed7c8e4cc94c2b3d287cd48a728
ここまでの全体のネットワーク
https://gyazo.com/686584fd17fc3a2672de4816b3480aec
hr.icon
8. Lookup TOPとカスタムカラーパレット
8.1 Lookup TOPの追加
Lookup TOPをBlur TOPの出力に接続する。若干離して配置する。
https://gyazo.com/9412714af48cf905a4c9a014b33a29a8
8.2 COLOUR LOVER PALETTE PICKER(Win用)
Win用なので、一部の機能が利用できない
Lookup TOPには何等かのカラーパレットが必要となる。
今回はDerivativeサイトで公開されているCOLOUR LOVER PALETTE PICKERを利用する。
下記URLのページ下方(下図)ASSET DOWNLOADSからダウンロードできる。
https://gyazo.com/a889c98e97c43927511fb6e9d14d9ab8
ダンロードしたcolour_lovers_picker_1.toxをTouchDesignerにドラック&ドロップする。
下図のようにバージョン違いの警告が出るがOKを押す。
https://gyazo.com/4ff0092ac6f896f1c3c1b1a18e54317d
読み込みには若干時間を要するので待つ。何度もドラック&ドロップしない。
下図のように配置する。
https://gyazo.com/11a89a32b76000e7a48e9f2dc31d2e53
colour_lovers_pickerのOutput 0 (TOP)からNull TOPに接続する。
Null TOPからLookup TOPのInput 1Lookup Imageに接続する。
https://gyazo.com/5f6da45ca03dfb44cef6b18c522f1e90
Lookup TOPの状態がNullに表示されたカラースケールで色付けされる。
https://gyazo.com/c47b034dccf142c89c13f9f6fce85dbd
無理にする必要はないが、Nul TOPのCommonタブでViewer Smoothness: Use Inputに変更すれば、YouTubeチュートリアルのように5段階の階調表示になる。あくまでカラースケールのプレビューの表示状態の変更なので、最終処理には影響しない。
https://gyazo.com/8d561711bf7456837d76c8e5d73eb355
colour_lovers_picker COMPをアクティブにすればUIを操作することができる。
上部のメニュー(TOP, NEW, RANDOM, HUE, FAVOITES)をクリックして、カラーパレットを選択する。
Macでは2段目のメニュー(Refresgh TOP 100等)はScript Errorになるので利用しない。
https://gyazo.com/006b4a5719d414ad7494143167371676
hr.icon
9. Circle TOP
Circle TOPを追加する
Circle TOPのCommonタブのResolutionに、constant1をパラメータリンクする
https://gyazo.com/e4a3eba66d041394cb1277f4e7cfb4aa
hr.icon
10. Composite TOP
Composite TOPを追加する
Lookup TOPとCircle TOPの出力をComposite TOPに入力する
https://gyazo.com/3a146d6f48130ff62da4efb3a0ec0a6d
hr.icon
11. Level TOP
Level TOPを追加する
Level TOPのPreタブのGanmma 1: 2に設定する
https://gyazo.com/f8ebd44931fa0ff445f785f0be87f094
hr.icon
12. Displace TOP(2つ目)
Displace TOPを追加する
Circle TOPをDisplace TOPのInput 0: Source Imageに接続する
Lookup TOPをDisplace TOPのInput 1: Displace Imageに接続する
Displace TOPのDisplaceタブで以下のパラメータに設定する
Source Midpoint: 0, 0
Displace Weight: 0, 0.1
Offset: 0, 0
Extend: Zero
https://gyazo.com/2ae4d2dbd031f52d25a1e5b5ed219ee7
hr.icon
13. Composite TOP(2つ目)
Composite TOPを追加する
Lookup TOPとDisplace TOPをComposite TOPの入力に接続する
Composite TOPのCompositeタブのOperation: Luminance Differenceに変更する(他のものも試してみる)
Input OPの順序を入れ替えてみる
https://gyazo.com/aca04b0a79c63f0ce26f4d7452d1bfdf
colour_lovers_picker COMPのカラースケールによっても印象やコントラストが変わる。
いろいろ試してみる。
この段階で色味は確定ではない。
https://gyazo.com/1c08a5cf5b75e38b9a85df72853e449b
hr.icon
14. Select TOP
Select TOPは他のTOPのインスタンスを作成するオペレータ。
colour_lovers_picker COMP付近にSelect TOPを追加する
Null TOPをSelect TOPの上にドラッグ&ドロップする
https://gyazo.com/516eafd2437931129d3f649e72a195fc
hr.icon
15. Lookup TOP(2つ目)
Lookup TOP(2つ目、lookup2)を追加する
Composite TOP(2つ目、comp2)とSelect TOPの出力をLookup TOPに入力する
https://gyazo.com/c0a4c255f4f1820978ff3163a6c94d4d
hr.icon
16. Level TOP(2つ目)
Level TOP(2つ目)を追加する
Level TOPのGammmaを上げる(Brightnessでも明るくなるがコントラストが高い)好みでよい
https://gyazo.com/fcae84ba665a08097aa1fc462fc9814e
hr.icon
17. Null TOP(2つ目)
Null TOP(2つ目)を追加する
名称をbgに変更する
DisplayをONにしてバックドロップ表示させる
https://gyazo.com/9e51184cd5d514ba72e5e656df132232
hr.icon
18. Circle TOPのSoftnessの変更
Circle TOPのSoftnessを変更すると円のエッジの印象を変更できる。
https://gyazo.com/303844beb1d926082d6aaf67a7bb53d6
hr.icon
19. 最終調整
以下を調整することで、様々なバリエーションを作成できる。
カラーパレット
Level TOP(1つ目)のGamma調整:円の見え方
Level TOP(2つ目)のGamma調整:全体のコントラスト
https://gyazo.com/a72ca0cd89d1c38de6c7df087cf83ccb
hr.icon
20. (おまけ)図形や文字へ変更
Circle TOPをText TOPやMovie File In TOPにすることで、文字、図形、写真(動画も?AEの方がいいかも)を表示することもできる。いろいろ試してみよう。
https://gyazo.com/88a81976a0180f65b7c1a4a16a253fcc
https://gyazo.com/2659de54bef93926388371ad276936f8
hr.icon
21. 静止画の保存方法
21.1 方法① Movie File Outの利用
Movie File Outを最終出力に接続する
Type: Image
Image File Type: JPEG
File: 場所を指定
RecordをON/OFFするかAdd Frameを押す
注意点)はじめて利用する保存先の場合、出力されないことがある
もう一つの画像保存の方法(TOPを右クリックしてSave Image)を行った後だと、上記の方法が可能になる。TouchDesignerにアクセス権限が発生するような手順が必要なのかも。toeのある場所に保存先指定すれば最初からうまくいくらしい?(未確認)
21.2 方法② TOPを右クリックして保存(推奨)
TOPを右クリックしてSave Imageすることができる。一番簡単。
方法①は一定時間毎に保存したり、ある処理が完了した状態を保存する等、プログラムを行う場合に利用できる。